センター大学 国際文化学科3年 松尾歩 <2号 2022年11~12月>

1. 初めに

 センター大学に来てもう少しで5か月になります。今回の定期報告では、Fall Termの最終試験などについて、冬休みの生活について、そしてCenter Termについて書きたいと思います。第1号を書き終えてからも留学生活の中で様々な異文化体験をすることができたと思っています。特に、冬休み中の行動は自分次第ですが留学中にしかできない体験をすることができるため、留学したいと考えている人は、冬休みにも計画を立てて生活するとよりよい経験が得られると思います。

2. Fall Term 後半戦

 私は、SociologyとEducation and the U.S. Society、Acting I、Chinese Iの4つの授業を取っていました。それぞれ、学期の後半になるにつれて授業に関しては慣れてくるものの、試験やレポートに追われるようになっていました。私がレポートに関して特に苦労したものはSociologyです。カール・マルクスやエンゲルスといった有名な先人の著書を読むことができましたが、内容がかなりハードでした。日本語でさえも理解することが難しい内容だったため授業についていくことだけでもとても大変でした。しかし、教授に質問することで、理解が深まり、レポートを書くことができました。このSociologyはテストがなかったため、レポートに集中して取り組むこと下できて良かったです。
 また、Education and the U.S, Societyの授業では、プレゼンテーションをしなければならなかったので、周りに迷惑をかけることが多かったと感じていますが、とても良い経験になったと思います。そのプレゼンテーションは3人で40分、内容は教育の多様性に関してのものでした。アメリカの教育について学生から学ぶことができ、実際の学生の声を聴くことで理解を深めることができました。さらに、メンバーの一人がウクライナから来た留学生で、ウクライナの教育についても学びました。多様性を感じると同時に、日本の教育のメリット・デメリットを考え直す良い機会になったと感じています。
 さらに、Acting Iの授業では最終発表に向け2人1組のモノローグの練習に励みました。ここで特に大変だったのは、表現方法を理解することです。私は、演劇に関してとても疎く、知識も全くため理論的なことは説明することはできませんが、私はある表現が意味するものを理解すること、そしてそれを自分で上手く使いこなすことが必要だったため、セリフを上手く言うことよりも、一つ一つの体現に気を遣うことにとても苦労しました。伝われば幸いです。また、ペアの人と呼吸を合わせることも難しかったことの一つです。私が演じたのはコメディのお話で、物語の流れが重要だったため、会話がつまらないように頑張りました。
 最後に、Chinese Iの授業ではユニットごとのテストと最後の授業ではSkitという自分たちで作る寸劇をしました。中国語の授業は、人数が少なく、良い雰囲気の中で学習ができるため、ストレスの少ない授業だったと思います。Skitではペアの人とどのような内容にするか文法や単語を一緒に確認することができ、復習も兼ねた劇づくりはとても印象深かったです。また、私は中国語の授業を春の学期にも履修する予定です。


写真1 Pearl 寮

3. 冬休みの生活

 冬休みは一ヵ月弱ほどと日本の大学に比べると短いように思いますが、とても充実した日々を送ることができたと思います。私はテストが終わってからすぐにニューヨークに友人と旅行に行き、約2週間そこで冬休みを過ごしました。計画性がないものだったため、様々なトラブルに遭いましたが良い経験をしたと思っています。アメリカに来ることは何度もあることではないと思うので、私は旅行をすることをお勧めします。留学中は基本的に学校で過ごしますし、目に入る光景が大体同じになります。ハードなスケジュールをこなす日々を過ごすことが多くなると思うので、私は気分をリフレッシュする意味でも、旅行をしました。人によって生活はもちろん異なり、旅行をする人もいれば、学校にずっと滞在する人もいるみたいなので、自分がしたいように過ごすことができます。しかし、学校に残る際は、食堂は空いておらず、自炊をしなければなりません。留学をしたいと考えている人は、友人と一緒に過ごすことで、食費が浮くでしょう。また、おしゃべりをしたり、ゆっくりしたり、様々なことができると思うのでこちらもお勧めです。クリスマスや新年を現地の友人と一緒に過ごすことは留学においてかけがえのない思い出になると思います。


写真2 滞在先ホテルからの眺め

Center Term
 センター大学では、一ヵ月間のだけ学期があり、月曜から金曜まで毎日同じ時間に一つの授業を受けます。わたしはこの学期にHistory of the English Languageという英語の歴史について学ぶ授業を取っています。この授業は、英語学概論や英語の歴史、英語音声学の授業に重なる部分があるためこれらの授業を履修した人は知っている内容があると思いますが、より詳しい内容も学ぶことができるためとてもおもしろい授業です。日本に大阪弁や博多弁があるように、アメリカにも方言があり、州によって使う単語、使わない単語があるようで、授業中にときどき議論が起こります。そういった生の声を聴く体験ができ、刺激になると同時に、会話に入れないのが心苦しいです。さらに、中世の時代の読み物を読む機会があるのですが、今の英語とは違う単語や文法が所々あるため、読み進めるのがとても大変です。コツコツと地道な作業が続きます。しかし、教授の話は聞いていてとてもおもしろいですし、学ぶものが多いです。ジョーク混ざりで陽気な方なので、緊張感はありつつも雰囲気は暖かいです。ただ、私はついて行くので精いっぱいという現状のため、もっと頑張らなければと常に感じる毎日です。

4. 最後に

 留学生活後半戦に入りますが、毎日が刺激的な日々です。それは、新しいものや新しい発見に出会うからだけではなく、留学を通して、自分の未熟さに気づかされるからです。自分の英語力に関して足りない部分があるということでもありますが、人との交流を通じて自分の考えの足りなさやそもそも考えてないことに気づかされます。私は日本にいるときはニュースや出来事に関して、事実関係だけを認識するだけで満足していましたが、それ以上に自分の考えを持つことがとても大切です。現地の学生は、主観的すぎるときもありますが大抵、自分の意見をしっかりと言語化できている印象があります。文化的な影響もあるのかもしれませんが、彼らは自立していると感じさせられます。私も彼らのようになれるよう、毎日頑張りたいと思います。


写真 3 息抜きのバドミントン